【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第38章 003 ☆
気づいたら、ベッドの上で気を失っていた。
ハッと目を覚ましてあたりを見ると、窓の外はもう暗い。
朝から夕方までずっとしてたから…
身体は未だに骨抜きにされたままうまく動かせず、わたしは目線だけで赤井さんを探した。
そのとき、ぎゅ…っと後ろから抱きしめられてることに気付く。
赤井さんも、眠ってるのかな…
顔を見たくても、身体を動かす力が出なくてもどかしい。
そう思っていると、赤井さんがわたしの髪に顔を埋めながらぽつりと溢した。
「サラ…
俺はお前の全部欲しい。
過去も、未来も、お前の全て俺にくれ…」
わたしは嬉しさで声を震わせながら返事をした。
「あげる…わたしの全部、赤井さんに」
「…起きていたのか」
「赤井さん…そっち向くの手伝って?」
そう言うと赤井さんはわたしの身体をゆっくりと転がし、自分の方へ向けた。
大好きな赤井さんの顔を視界に捉え、目が合う。
「世界で一番、赤井さんが好き」
「俺もだ…」
そしてゆっくり唇が重なった。
幸せすぎて、現実か夢かもわからないぐらい。
大好きな赤井さんの匂いに抱かれ、体温が溶け合うと、また幸せで涙が溢れる。
そのとき、わたしたちに強い嵐が近づいて来ようとしていることを、知る由もなかった…