【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第36章 Stay Beautiful ☆
そうして一週間が過ぎた。
「ねぇ、秀なんかやつれてない?」
「確かに…赤井さん、生気が無いですね…」
工藤邸でジョディとキャメルが俺の顔を覗き込みながら言う。
俺はこの一週間、一度もサラに触れていない。
手を握るのはおろか、髪を撫でるのすらしていない。
なのに毎晩一緒のベッドで眠るから俺は朝方まで眠れず、寝不足。
ついでに欲求不満。最悪だ。
「秀、何かあったの?」
「いや、別に…」
「俺たちでよければ、助けになりますよ…何でも言ってください」
2人があまりにも真剣な顔をして俺に言うから、何となく申し訳なくなって俺はこの一週間のことを話した。
「…サラに触るのを禁止されている」
「…は?」
予想外の俺の言葉に、ジョディが思わず聞き返し、俺は続けた。
「あいつが、俺のせいで太ったから、痩せるまで触るなと言われた。もう1週間だ。
それなのに、毎日同じベッドで寝るんだよ…
眠れるわけないだろ???
…まぁ、それも今日で終わりだから、何も心配することは…」
話し終えて、俺がそう言いながらふと2人を見ると、2人は笑うのを必死で堪えている顔をして俺を見た。
「……お前ら…」
その顔に気づいた俺がそうこぼした瞬間
「HAHAHAHA!!秀!!傑作ねー!
かわいそう!あははは!」
「ジョ、ジョディさん笑っちゃだめですよ!…ふ…赤井さん、可愛い」
ジョディは身体をのけぞらせながら大爆笑。
キャメルは口を手で押さえながらプルプルと身体を震わせて笑っている。
「……お前たちに話した俺が馬鹿だった」
「まあまあ!怒らないでよ!ふふふ…さすがサラちゃんね…」
「いやぁー、愛されてますねぇ、サラさん」
「もうお前たちにこういう話は二度としない」
相変わらず爆笑中の2人を見て、俺は強くそう思った。