第36章 Stay Beautiful ☆

ダメだ。サラの顔を見よう。

そう思いながらサラの顔を見ると、サラも目をくりっとさせながらじっと俺の顔を見てくる。


唇が柔らかそうで、キス…したくなる。


ダメだ。どこを見てもサラに触りたくて仕方ない。

死ぬ…

もういっそ殺してくれ…


そう思っていると、呑気なサラは笑いながら言う。


「早く痩せて、赤井さんにいっぱい触ってもらいたいな…
おやすみ。赤井さん。」


そしてトレーニングに疲れたサラは秒ですやすやと眠りだした。


フ…臨むところだ。
耐え切ってやるよ…
むしろここで耐え切れたら、俺は何でも我慢できる気がする。
タバコだってやめられる。


俺は謎の闘争心が湧いてきて、手を縛られたまま深夜4時までずっと眠れずサラの寝顔を見ながらひたすらにジェイムズの顔を頭に思い浮かべていた。