第36章 Stay Beautiful ☆

前にこれで風邪をひいたのに懲りていない俺は、頭から冷水をかぶる。
一種の滝行みたいだ。

まずは今日これから朝まで我慢しきれるかが問題だ。
フゥ…と心を落ち着かせ、頭の中で何度も何度もジェイムズの顔を思い浮かべると、よし。と冷静になり俺はバスルームを出た。


バスルームを出ると、サラがベッドの上で脚をパタパタさせながらうつ伏せで雑誌を見ていた。


背中から尻にむけてのラインと、尻から脚、足首までのラインに俺はまた目を奪われた。


拷問だ…

はぁああ…ともう本日何度目かわからないため息をつき、俺はソファーをベッドの形に変形させる。


「え？赤井さん、ベッドで寝ないの？」

「今日はソファーで寝る」

「…さみしいよ…」


しゅんと下を向きながらそう言うサラ。
頼むから、そんな顔をするな…

俺だってお前と一緒に寝たい。しかし触れない自信がない。1秒で約束を破って触れてしまう。


「一緒に寝たら、お前のこと触らない自信がない」

「…でも一緒がいいもん…」


じ…っと俺の目を見てそう言うサラ。