【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第36章 Stay Beautiful ☆
「いい匂いー!」
「おじゃましまーす」
「あれ?蘭姉ちゃんに園子姉ちゃん」
学校帰りの2人が博士の家に遊びにきたのを見て、俺は鍋の見張りを博士に任せた。
「園子さん。サラにジムを紹介していただいたようで、ありがとうございます」
「昴さん。いいのよー!
モニターにもなってくれて助かってるし!
超絶イケメンでマッチョのインストラクターをつけたから、きっとすぐ効果が出るわ」
イケメンでマッチョ…
園子さんの、余計な気遣いに俺はぴくっと眉を動かす。
「ちょ、ちょっと園子!」
「え…あっ!で、でも昴さんの方がイケメンかなー?あはは。」
そんな慌てたフォローは俺の耳には届かない。
サラは筋肉が好きだ。
実際、俺の腹筋を触って、腹筋も胸筋も上腕二頭筋も好きだと言っていた。
筋肉を好きなだけ触らせてあげるから、一緒に来て?
と、そのイケメンマッチョのインストラクターに言われたら、下手すりゃついて行きそうな気がする。
明らかに黒いオーラが出ている俺を見て、園子さんが慌てて言う。
「じゃ、じゃあさ!今から見学に行こうよ。
ちょうどこの近くだし、17時半からって言ってたから」
「そ、そうね!わたしも興味あるし!」
蘭さんがそう言うと、ボウヤが慌てて言う。
「えっ…蘭ねぇちゃんも…?」
「うん。気になるもん。
園子の言う、イケメンマッチョ」
「ボクも行く!!」
ボウヤはいつもよりも100倍子供っぽい声を出しながら蘭さんの手を握った。
結局、蘭さん、園子さん、ボウヤ、俺の4人でジムまで見学に行くこととなった。