【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第35章 ハルウタ ☆
哀ちゃんには完全に嫌われているらしい。
おまけに、さっきから沖矢さんがわたしの機嫌を取ろうとしてるのわかってるのに、つい可愛くない態度をとってしまう。
しかも、哀ちゃんの警護のために沖矢さんがわたしを残して会場を出たのも、結局まだ心に引っかかる。
わかってるのに、それが沖矢さんの仕事だって。
「灰原のことは気にしなくていーよ。
あいつ、比護さんのことになると人格変わるから」
コナンくんが、わたしを宥めるみたいに話しかけてくる。
小学生に慰められるなんて情けない…
まあ、小学生じゃないけどこの子絶対。
「…ねぇ、コナンくん。
あの組織と決着つきそうなの?」
「え…」
完全にコナンくんをただの小学生として見ていない発言に、コナンくんは少し焦りながらこっちを見た。
「はやく解決してね…」
ただのヤキモチなのに、そんな重いことを言われ、コナンくんが、う、うん。とドギマギしながら返事をした時、会場がワッと湧いた。
「みなさんお待たせしました!
選手の登場です!」
そう言って登場した選手を見て、子供達が歓声を上げる。