【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第35章 ハルウタ ☆
赤井side
やっぱり連れてくるんじゃなかった。
そう思った。
サラはじーっと真剣な目をして、時折まぶしそうにピッチで走り回るあいつを見ていた。
何を思っているんだろう。
かっこいいとか、素敵とか思っているんだろうか。
8つ歳上の俺より、同い年のあいつの方が話があっていいとか、思っているんだろうか。
そう思うと妙に悔しくて、試合に夢中のサラを無理矢理こちらに向かせるためにサラの唇を奪った。
キスをされたサラは、顔を赤くして俺だけを見る。
ずるいがこれが一番確実な方法だ。
そのままもう一度、唇を重ねて、もう試合どころじゃなくなればいいと思っていたら、比護のゴールを見逃した。
俺はざまあみろと思ったが、サラはとても残念そうに肩を落とした後、プリプリと怒り口も聞いてくれない。