【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第34章 アイネクライネ
車を駐車場に止めて、入場ゲートの方に進んだ後、
「じゃあ、チケット買ってくるからこの辺で待っていろ」
赤井さんはそう言ってチケットブースへと向かっていった。
「はぁーい」
その後ろ姿を見ながら、わたしはまだ赤井さんのかっこいいところを探してる。
背が高くて、背中も広い。
後ろから見ると脚の長さがよくわかる。
ほらまたポケットに手を入れてる。
愛しくて、彼を見つめてはふふ…と微笑んでいるわたしは、隣に居たはずのレンがいなくなっていることに気付くまで3分ほどかかった。
「あれ!?レンどこ行った??」
あたりをキョロキョロと見渡すと、遠くの方から男の怒鳴る声が聞こえた。
「何だこのガキ!殺すぞ?」
「うるさい!お前らが悪いんだろ?!」
そちらを見ると、レンとまあ悪そうなお兄様達が数人、レンに向かって睨みを効かせている。
ちょっと勘弁してよ…