【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第34章 アイネクライネ
このやり取り、一体今日何度繰り返すんだ。
サラは呆れたようにため息を付いて俺に言う。
「赤井さん。レンと一緒に入ってあげて」
「断る」
「わたしが一緒に入るのは教育上よろしくないでしょ」
「俺はお前と入って、レンは一人で入ればいいだろう」
「そっちのほうがもっと教育上良くないわよ!」
まあそれはそうだ。俺はサラと一緒に入って、手を出さずにいられる自信は皆無。
風呂場は音が響くから、リビングまできっと丸聞こえだ。
それでもなかなか首を縦に振らない俺を見て、サラはまたあの技を使ってくる。
「ね、お願い。赤井さん」
両手を合わせて、お願いのポーズ。
俺が断れないのを知っていて、卑怯だ…
そう思いながらも俺は根負けして、はあー…とため息を吐くと、レンの首根っこを掴んで持ち上げた。
「行くぞ。お前も諦めろ」
「やだ!おろせよ!!赤井!!」
呼び捨てかよ。お前の4倍は多く生きてるんだぜ。
じたばたと暴れるレンを無理やり脱衣所に連行した。