【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第34章 アイネクライネ
コナンside
「江戸川くーん。ちょっといい?」
放課後、教室の掃除をしていると小林先生が俺を呼んだ。
何だ?また何か面倒なこと言い出すんじゃねぇだろうな。
そう思いながらも小林先生についていくと、小林先生の隣には1人の男の子がいた。
「あれ?君…」
同じクラスの間宮レンくんだ。
クラスの女子からの人気者で、たまにモデルとしてキッズ雑誌に出ていたりする。
「どうしたの?」
「あのね、間宮くんなんだけど今しばらく先生の家で預かってるの。
ただ、今日と明日は先生遠足の下見で家を空けるから、本当に申し訳ないんだけど江戸川くんのところで2日だけ預かってもらえないかな?」
「あー。悪いけどボク今日から探偵団とキャンプなんだ。
蘭ねーちゃんは園子ねーちゃんとお泊りって言ってたし…間宮くんもキャンプ一緒に行く?」
「嫌だよ。キャンプなんて」
間宮くんはプイッとそっぽを向く。
このガキ…人がせっかく。
とジトーっと睨んでみるが、小林先生が困ったように言う。
「困ったわねぇ。
他の子に頼んでみよっか。
江戸川くんが1番頼みやすかったんだけどなぁ。
しっかりしてるし」
とは言っても、博士も一緒にキャンプだしなぁ。
あと頼めるとしたら…ポアロの安室さんぐらいか…公安だし、ある意味1番安全な場所だ。
赤井さんは子供と一緒に暮らせるタイプじゃねぇだろうしな…
「じゃあ、ボクの知り合いの兄ちゃんに聞いてみるよ。」
「ホント?ありがとう!
間宮くん。失礼のないようにね!」
「はーい。」
それにしても、この子なんで小林先生のところに預けられてんだ?
大変だなー。学校の先生。
俺絶対なりたくねぇ。
そう思いながら、この可愛くない子供の手を引いて、俺はポアロに向かった。