• テキストサイズ

【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第33章 If This Was a Movie ☆



本編前の予告特報は、これでもか。と言うぐらいホラー映画ばかりで、サラはようやく思い出したようにサンドイッチを食べる手を止めた。


顔を見ると、さっきのニコニコ笑顔から一変。
今にも悲鳴をあげそうに眉を顰めている。

水槽に入れられて、溺死させられそうになっても毅然としていたくせに、ホラー映画が苦手だとか、ギャップがすごい。

またサラの新しい一面が発見できて、俺はサラを抱きしめた。


突然抱きしめられたサラは、びっくりしてサンドイッチを落とした。


「きゃぁあ!…っびっっくりした…」

「そんなに驚くことないだろ?」

「だっ!だって今からホラー観るんだよ!?」


サラは何言ってるの?!という風に俺に詰め寄ってくる。


「…怖いのか?」

「…ううん!全然怖くない!!
怖くないよ?…怖くないもん…」


この期に及んでまだそんな強がりを言うサラが可愛くて、俺はついついいじめモードに入ってしまう。


「じゃあ、電気消すか。その方が雰囲気が出るから」

「じょ、上等だよ!」


震える声でそう言うサラを見て、俺は容赦なく部屋の電気を落とした。

サラはビクッと身体を震わせたかと思うと、きゅ…っと俺にしがみついてくる。

ほら、やっぱり怖いんじゃないか。

普段は勝気なサラが、こんなふうに怖がるのは珍しくて、あんまりいじめると可哀想か。と思い、大人しくサラの肩を抱き寄せた。


サラは安心したように俺に体重を預け、身体に手を回し抱きついてきた。
予告ですらこんな震えているくせに、本編大丈夫かよ…

そんな不安は的中して、サラは俺の予想を遥かに超えていた

/ 1733ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp