【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第33章 If This Was a Movie ☆
赤井side
サラを抱くと、他のことはどうでもよくなる。
可愛くて、愛しくて、これ以上ないぐらい、俺はサラに夢中だ。
風呂から上がると、髪を拭きながら二人で簡単なサンドイッチを作った。
夕食にサンドイッチとは、また変わっているが、映画を観ながら片手で食べられるものにしようと、冷蔵庫の中にある卵やハム、レタスやツナなどでたくさんのサンドイッチを並べた。
「ちょっと作りすぎたかな」
「余ったら明日の朝飯にするか」
そんな他愛無い、ありふれた時間が愛しい。
「ねぇ、もしわたしが病気で死んだらどうする?」
唐突にサラがそんなことを聞いてきた。
俺は一瞬考えたが、これ以外の答えは浮かばなかった。
「…俺も死ぬかもな」
「ふ…わたしも、同じこと考えてた。
映画観てる間も、これがもしわたし達だったらどうしよう。って思ってた。
そしたら、涙が止まらなくなって…」
「サラ…」
俺はサラがいないと生きていけない身体になった。
それはこないだサラを手放した時間に身をもって自覚した。
サラもそれは同じなようで、これはもう一生離れるわけにはいかないな。と思った。
俺はサラが皿に盛りつけたサンドイッチをひとつ、ひょいっとつまみ食いをした。
「あっ!だめだよ!
向こうで食べよう…んむっ」
サラが真面目なフリしてそう言ってくるから、俺は思わずもう一つつまんで、サラの口に押し込んだ。
「美味しい…」
2人で顔を見合わせて笑った。
幸せだ。