【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第33章 If This Was a Movie ☆
赤井さんの膝の上に、赤井さんに向かい合うような形で跨った。
普段はずっと見上げてる赤井さんの顔を、わたしが見下ろすのが新鮮だ。
赤井さんの顔は綺麗。
まつ毛が長くて、男の人なのに色気がある。
この顔をずっと、死ぬまで眺めてたい。
もしさっきの映画みたいに、赤井さんがこの世からいなくなったら、わたしは間違いなく一緒に死を選ぶ。
赤井さんの舌が首筋を這う。
どうしようもなく愛しくて、わたしからまた声が漏れた。
「んっ…」
その声を聞いて、赤井さんがわたしの着ている服のボタンを手をかけた。
その時咄嗟に、わたしはその手を止めた。
「どうした?」
早く脱がせたいと言わんばかりに、赤井さんはわたしの顔を覗き込んでくる。
「…わたしがやる…」
いつも、赤井さんに脱がされてばっかりだから、今日はわたしが赤井さんを脱がせたい。
赤井さんが着ているシャツのボタンに手をかけた。
ひとつ、ひとつ外していくとき、緊張でわたしの手が震える。
ボタンを外し終わって、赤井さんのシャツを脱がせると、逞しい身体が目に焼き付いた。
ニット帽を外すと、クセのある彼の髪が無造作に揺れた。
いつも、わたしが脱がされた後に赤井さんが裸になるから、不公平だなって思ってたの。