【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第33章 If This Was a Movie ☆
赤井さんは私の肩に回した手で、わたしの髪を撫でるとDVDを並べながら言う。
「どっちから観る?」
「そりゃあ、ホラーでしょ!」
夜ホラーは絶対阻止のわたしはその魂胆がバレないように赤井さんに提案する。
「…却下」
「えっなんで!」
「俺はホラー映画は夜に観る派なんだ」
「そ、そんな派閥ないでしょ?」
「夜の方が雰囲気出ていいだろ」
だから、その雰囲気出るのが嫌なんだってば。
両者一向に譲らないので、ここは公平にジャンケンで決めることになった。
「一発勝負ね?」
「ああ。」
そして結果は…
「まあ、当然だな」
あっさり赤井さんの勝利だ。
赤井さんはわたしが選んだラブストーリーものをプレイヤーにセットしてまたわたしの肩に腕を回して抱き寄せた。
まあいいか。
ホラー映画見てる時も赤井さんにこうやって抱き寄せてもらっていれば怖くない。