第32章 Soon You'll Get Better ☆

赤井side

俺が身体を拭き終わってしばらく経った頃に、サラが戻ってきた。

サラの顔を見ると、安心して急激に睡魔が襲ってくる。


「どう？体調。
はやめに眠った方がいいよ。」


俺の額に手のひらを添えながら、サラは優しく言う。


「…お前が隣にいてくれないと、眠れない。
…添い寝してくれ…」

もう、頭が回っていなくて、思ったことがそのまま口をついて出てくる。

サラは一瞬キョトンとした後、満面の笑顔で言った。


「か…可愛いいー！！」

「…かわ…？！」


サラはニコニコしながら、俺が眠るベッドに入ってくる。


「ずっと添い寝しててあげる。よしよし」

そう言いながらサラは俺の頭を撫でた。


ちょっと待て。俺のキャラじゃない。

普段、わたしのこと子供扱いしないで！なんて言ってる奴が、8も歳上の俺を子供扱いか？

ついでに、どうしてバーボンを連れてきたんだよ。
ポアロは辞めるって言ってたくせに。