【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第31章 Together ☆
こんな些細なことで泣くなんてバカらしいのに、じわっと涙が滲んで溢れそうになる。
「…っ…」
ズッと鼻を啜ると、赤井さんがピクッと反応し、こっちを見た。
「何故泣く」
「赤井さん…っ…わたしのこと…っ…もう飽きちゃった?」
「…え?」
そこまで言ったら、ボロボロと涙が溢れた。
「どうしてそうなるんだ」
赤井さんは呆れたように言いながら、寝ていた自分の身体を起こしてこちらを向いた。
「だって、全然わたしに触ろうとしないんだもん…
もう、触りたいって思ってもらってないの…?」
「そんなわけないだろ?」
「じゃあどうして別々で寝るの?
わたしは一緒に寝たかったのに!」
泣きながらそう言うわたしを、赤井さんはソファーから降りて抱きしめてくれた。
赤井さんから、わたしと同じ蜂蜜の石鹸の匂いがする。
そう。こんな風に、わたしの赤井さんが戻ってきたっていっぱい感じたいんだよ。
「一緒に寝たら、お前のことめちゃくちゃにするぞ」
「めちゃくちゃって…?」
「…だから、…お前、俺が今日ここに来てからどれだけ我慢してたか知らないだろ」
「え…?」
「本当は、玄関でお前を抱きしめた時から、すぐに服を脱がしてその場で自分のものにしたかった。
…でも、やり直したばっかりでいきなりそれは、さすがに…嫌だろ?だから」
「なんで?嫌じゃないよ?」
「え?」
「わたしも、ずっと赤井さんに触って欲しかったよ…」
そう言って赤井さんにぎゅ…っと抱きつくと、赤井さんはわたしを抱き上げてゆっくりベッドに優しく下ろした。
「赤井さ…」
「いいのか?めちゃくちゃにするぞ」
「してほしい…」
赤井さんは着ていたロンTを勢いよく脱ぐと、わたしに馬乗りになって髪を撫でた。
割れた腹筋が見えて、思わず見惚れてしまう。