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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第5章 TiAmo ☆ ♪




「じゃあ、戸締りをきちんとしてくださいね。夕方には帰ってきます」

「はいっ!」


沖矢さんを見送った後、わたしは買い物に出かけた。

自分のために何かを買うのは久しぶりだ。
とりあえず、スマホを買おう。
回線の契約は沖矢さんがしてくれるって言ってたから、端末だけ買いに行くことにした。


「うーん。いっぱい機種があるなあ…」


散々悩んだ末、結局昔使っていたiPhoneを購入してお店を出た。

ショッピングモールの中を歩いていると、ふとランジェリーショップが目に入る。

そう言えば、可愛い下着とか持ってないな…

徐に店前に展開されている下着を手に取ると、店員さんが寄ってきた。


「バストサイズお測りしましょうか?」

「あ、いえ。サイズは大体……あの、男の人ってどんな下着が好きですか??」


いきなりド直球の質問に、店員は目を丸くしてわたしを見た。


「そうですねぇ。一番人気は黒です。
その次がピンク、白 ですかね。」

「黒かぁ…」

「彼氏さん、黒は好きじゃないですか?」

「彼氏…」


じゃないんです。なんて言えず、思わずあははと笑って誤魔化した。


「どうなんだろう。
わたし思えば赤井さんの好きな色知らないな…」


色どころか、好きな食べ物も、趣味も、何も知らない。
赤井さんのこと、何にも知らない。


「でも、これからたくさん知っていけるんでしょ?素敵ですよー!」


そう言って店員さんはおすすめの下着を紹介してくれて、特にこだわりがないわたしはそれらを購入した。


考えてみれば、わたしと赤井さんの関係って何だろう。

わたしは恋人とか友達とか家族とか、そんな枠はどうでもよくて、ただ心で繋がっていられればいいって思ってたけど、それって赤井さんに別に恋人が出来たらわたしは…側にいられないんじゃない…?


そんなことを考えると、余計に赤井さんが恋しくなって、
わたしは家に早く帰ろうと小走りに路地裏を回った。

その時だった。


「動くな」


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