【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第28章 最愛 ♪
数日後
「零、遅いな…」
ポアロでのバイトを終え、家で零を待ちながら夕食を作り終えた時、不意に時計を見て思った。
いつも帰ってくる時間をとっくに過ぎていて、時計はもう21時を指していた。
きっと仕事が長引いてるんだろうな。
そう思って零の夕飯にラップをして冷蔵庫に戻すとわたしは自分の夕食を済ませた。
スマホを見ても、零から何の連絡もない。
何かあったのかな…でもわざわざ仕事中に連絡送るとウザイかな…?
そんなことを悶々と思いながらとりあえずシャワーを浴びて、髪を乾かして戻ったけどまだ帰ってこない。
一瞬頭によぎったのは
このまま零が帰ってこなくて、また一人ぼっちになったらどうしよう。ということ。
結局わたしは、1人になりたくないだけなのかもしれない。
1人で生きてきたくせに、誰よりも孤独が怖い。
気持ちを落ち着かせようとベッドに横になり、脱ぎ捨てていった零が朝着ていた部屋着を抱きしめた。
すん…と匂いを嗅ぐと零の匂いがする。
早く帰ってきて…そう思った時、玄関のドアがガチャリと開いた。