• テキストサイズ

【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第27章 気付かれないように ☆ ♪




安室side


疲れてすっかり眠ってしまったサラの頬を指でつついた。


「ん…」


と眉を顰めながら吐息を漏らすサラが可愛い。
寝顔を眺めてフッと笑ったその時、眠っているサラの目からじわっと涙が滲んでいた。


「サラ…」


嫌な夢でも見ているのか?
そう思って顔を覗き込んだ時、サラから溢れたのは僕が一番聞きたくなかった言葉だった。


「…あかいさん…」


夢の中で、あいつを必死で追いかけているんだろうか。

僕は気付いていた。
サラが、僕に溺れようと必死でもがいていること。
そんなこと、気付きたくないのに。

きっと、心の奥深くでまだ赤井秀一が消えないんだろう。

僕のことを、何度も何度も好きだと言う時、まるで自分に言い聞かせているみたいだった。


「サラ…」


どうしたら、僕は君の1番になれる?

一緒に時間を過ごして、たくさんキスをして、激しく身体を重ねても、君の中の赤井秀一は消えないのか?


「頼むから、僕だけのサラになって…」



眠るサラの手を握りながら、何度もそう願った。


__

next chapter...

/ 1733ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp