第25章 プロローグ　☆ ♪

零の家に行くと、零はわたしを見て目を丸くした。


「髪、どうしたの？」

「切っちゃった！」

「切っちゃったって…え…」


わたしを見ながら、まだ驚いた様子の零の顔を覗き込みながら聞く。


「へん？」

「いや！可愛い！…可愛いよ。
可愛いけど、なんでまた突然」

「そう言う気分だったの！
ねぇ、わたしの服、どこに置けばいい？」

「あぁ、この引き出し1段開けておいたから、そこにしまって」

「了解！あと、これ！」


わたしがそう言って取り出したのは、ワイン。


「一緒に飲も？明日おやすみでしょ？」

「そうだけど…だめ。今からサラを可愛がるから」


そう言って零はわたしにキスをした。
わたしは、喜んでそれを受け入れ、わたしからもお返しにキスをする。
零はまた目を丸くしてわたしを見た。


「なに？」

「いや…だって…何だか、夢みたいだ」


そう言うと、零はまたわたしを抱きしめて、
わたしの髪に鼻を埋めた。


「零。ありがとう。
それと、これからよろしくね」

「ああ。」


ひだまりみたいで、あたたかい。


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