【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第24章 思い出せなくなるその日まで ♪
赤井side
夢を見た。
家に帰ると、サラがキッチンに立っていて慣れない手つきでジャガイモの皮を剥いている。
「おい。危ないぞ。俺がやるから」
そう言って包丁を取り上げようとすると、
「だめ!今日はわたしが作る」
そう言ってサラはまた楽しそうにいびつなジャガイモを量産していく。
「あ。そうだ。
さっき、サラダにかけるドレッシングを作ってみたの。
味見する?」
そう言ってサラは冷蔵庫からココットを取り出して、俺にスプーンを手渡す。
スプーンで救って食べてみると、またこれは独特な味で、俺はフッと笑った。
「おいしい?おいしい?」
目を輝かせながら、その独特な味のドレッシングの感想を聞いてくる。そんなサラの手を握って、サラの指にドレッシングをつけると、舌で舐めとった。
「やだ…もう…」
顔を赤くして、微笑むサラを見て、俺は笑う。
「こっちのほうが美味い」
「ふふ…赤井さん、大好き」
そう言ってぎゅっと抱きしめ合う。
そんな、ついこの間までは現実だったはずの夢を。