【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第24章 思い出せなくなるその日まで ♪
あの日から、わたしの心の中は大雨が続いてる。
バイトも体調が悪いと言って休み、数日ずっとベッドに潜って泣いている。
あの後、観覧車からどうやって家まで帰ってきたのかほとんど記憶がない。
やっぱり夢だったんじゃとすら思えて、次の日に赤井さんに電話をしたけど、着信拒否。
LINEも既読はつかない。
紛れもない現実。
わたしは赤井さんに振られたんだ。
そう思うとまた別の涙が溢れてくる。
どうして…?
もう二度と会えないの?
わたしのこと嫌いになったの?
もう好きじゃないの?
どこもいかないで。
ひとりにしないで。
そばにいたい。
愛してるって言ってくれたのに。
嘘つき。
ずっと側にいるって言ったのに。
お前になら、殺されてもいいって言ったくせに。
言いたいことはたくさんあったのに、何一つ伝えられないまま終わるんだね。
きっと工藤邸に行けば、赤井さんに会える。
だけど、目を見てはっきりとお前のことが嫌いだと言われると、今度こそわたしの心臓が止まってしまう。
赤井さんが置いてったタバコの空き箱をベッドから眺めて、グスッと鼻をすすってまた布団を頭までかぶった時、
ピンポーン
とインターフォンが鳴った。