【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第4章 しるし☆
遊園地の引率のお礼に、阿笠博士がバーベキューに誘ってくれた。
お隣なので気軽に。とのことだったが、一応手土産を持っていこうと、沖矢さんと2人で探しにきた。
「やっぱ、お酒がいいかなー?」
「子供たちもいるし、菓子折りでも良い気がしますが」
「わたしお酒飲みたいし、両方買ってこ?」
「やれやれ」
そう言って沖矢さんはわたしの頭をポンポンと撫でて、わたしが抱き抱えてたワインの瓶を持ち上げレジに持っていった。
なんか、最近距離が近い。
いや、そりゃあんなことやこんな事をしちゃったわけだから、近くなるのは当たり前なんだけど!
なんて言うか、心の距離が近づいている気がして、ちょっと嬉しい。
わたしはずっとひとりだったけど、誰かと親しくなるのってこんなに幸せな事なんだって思った。
恋人とか、家族とか、友達とか そう言う括りはどうでもよくて、ただ人と繋がりたかったから。
会計が終わると、沖矢さんは片手に紙袋をまとめて持って、もう片方の手でわたしの手を引いてくれる。
「行きましょうか」
「うん。」
そのままお肉屋さんに寄って、バーベキュー用のお肉を買い、わたしたちは阿笠博士のお家へ向かおうとした。
その時、ドンっと背中が誰かの腕とぶつかった。