第3章 甘い罠 ☆

赤井side

いつからだろう。
サラのことを、特別な目で見るようになったのは。

いつからだろう。
サラに、触れたい。キスをしたい。抱きしめたい。
そう思うようになったのは。

ただ、サラが笑うのが嬉しくて、
泣いていると守ってやりたくなる。
わざと意地悪をして、怒った顔を見たいと思う。
楽しそうにしていると、こちらまでつられて心が軽くなる。

サラに触れるたびに、欲張りになっていて、
もっと。もっと。
もっとこいつのことが知りたくなる。

そうして、サラが抵抗しないのをいいことに、
何度もキスを浴びせる。
舌を入れると、小さな舌がぴくりと動いた後、必死に俺の舌の動きと合わせて、絡ませてくる。

ん… っは……ん…

途切れ途切れに聞こえる、熱のこもった吐息が
俺の支配欲をかきたてる。

このまま、腕の中に閉じ込めておければいいのに。
そんなことを思ってしまった。


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