第17章 今度までには　☆

「サラ…」


小さい声で名前を呼んで、俺は眠るサラに唇を重ねた。
数秒口付けてゆっくり離すが、サラは起きない。


これじゃ、人前で安易に眠るのを禁止しなければいけなくなる。
眠っている間に他の男にキスされでもされたらどうするんだ…


俺はムキになって、腰掛けていたベッドの上に上がり、サラに覆い被さると、もう一度キスをした。

次に耳にキスをして、首筋に舌を這わせた。


「んー…あかいさ…」


サラの声がして、起きたか？と思いハッとサラの顔を見ると、サラはまだ眠っている。

むにゃむにゃと寝言を言いながら。


「いい加減に起きてくれよ…頼むから」


布団を剥いで、ゆっくりとサラの部屋着のファスナーを下ろした。
ジー…と音を立てて、サラのふわふわの部屋着の真ん中が開いていき、中からは上着とセットのキャミソールが見えた。

こんな可愛いの着て、無防備に寝るなよ…
サラには何の落ち度もないことを、俺は本気で思ってしまう。

眠るサラから上着を少し脱がせて、その下のキャミソールの肩紐も下にずらすと、露出した華奢な肩に、ゆっくりと唇を這わせた。

肩、鎖骨に赤いしるしをつけていく。

俺のものだというしるしを。