• テキストサイズ

【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第16章 花束 ☆




はー。身体がつらい。
きっと生理前のPMSだ…キツいんだよね…

起きたくない身体を無理矢理起こすと、わたしはノロノロと家の掃除を始める。


掃除が終わって、リビングでまたお昼寝をした。
なんかわたし、悠々自適の専業主婦感あるな…
ジムでも通おうかな。バイト代も入ったし。

そんな事を思いながら、夕食の買い物に行こうと支度していると、玄関のチャイムが鳴った。

誰だ?
思い当たる人がいなくて、恐る恐るインターフォンを確認すると、蘭ちゃんと園子ちゃんと、同じ制服を着た女の子が立ってた。


「はーい。」


世良ちゃんとはまた違う女の子だったけど、どうしたんだろう。
パタパタと玄関まで走って、ドアを開けると、蘭ちゃん達が困った顔でこちらを見てきた。


「どうしたの?あ、沖矢さんなら今いないんだけど…」

「違うんです。
サラさんに…相談があって…」

「わたし?じゃあとりあえず中に…」


思いがけない来訪に戸惑いながらも、わたしは3人を中に招き入れた。

紅茶を淹れて出し、ソファーに座ると、とても普通じゃない空気感にわたしにも緊張が走る。
何このどんより重い空気。

誰からも言葉を発しようとしないので、痺れを切らしてわたしが声をかける。


「あの…相談って?」


そう言うと、真ん中にいる女の子がうっっと泣き出した。
ええ。どうしたの一体。
わたしが狼狽えていると、見かねた蘭ちゃんが口を開く。


「あの、この子はクラスメイトの百合ちゃんです。」

「あ、はい。百合ちゃん。初めまして。」

「実は…子供が出来たかも知れないって…」

「へぇー。…え…え?!子供?!」


思わず紅茶を気管に入れてしまい、むせ返りながら聞き直すと、その百合ちゃんはまたわっと泣き出した。


/ 1733ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp