第15章 Time after time ☆

竹林、天龍寺、渡月橋
嵐山で観光を終えた後、駅でご飯を食べてそのまま新幹線に乗った。

隣でスマホをずっと見てるわたしの画面を赤井さんが覗き込んでくる。


「これ？京都の写真、いっぱい撮ったの」

「いつの間に」

「東京つくまで、見返そうと思って」


そう言いながら、わたしはカメラロールを動かしていく。

行った場所、食べたもの、見た景色、赤井さん。
わたしのカメラロールは幸せが詰まってる。


「ねえ、これ美味しかったね」


そう言ってわたしが赤井さんの方を見た時、赤井さんの頭がコテっとこちらに倒れて来た。


「え…寝た？」


わたしに身体を預けて、スースーと息を立てて眠る赤井さん。
赤井さんが外でこんな風にリラックスするの、珍しいな。
そう思いながらも、わたしは嬉しさが込み上げて来て、赤井さんの頬にキスをして言った。


「また一緒に行こうね」



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