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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第12章 BlueDaisy ♪




変わらないものなんて無い。
わたし達の関係もいつか終わりを迎えるの…?


「どうやら、そう遠く無さそうですね。
僕の元に走ってくるのも」


安室さんにそんな風に言われ、わたしはカッとなって


「そんなことない!…帰る」


そう冷たく言って車を降りた。


阿笠博士の家から、工藤邸まで歩いて1分も掛からないのに、わたしには随分長い時間に思えた。
そして、さっき安室さんにキスされたことも思い出す。

前にもされたことがあったけど、あれは完全に不意打ちだった。

けど今日はわたしは目を閉じて待ってた。
頬のつもりだったって、言い訳にもならない。

これって浮気??浮気なの?
徐にスマホを取り出し 「浮気 どこから」と検索をしてみる。

キスから
手を繋いでから

そんなことが書いてあって、そう言えばスライダーに乗る時怖くて手を握った…と思い出し、どんどん罪悪感に苛まれていく。

工藤邸の門を開けて、玄関のドアを開けると、赤井さんがわたしが帰ってきたのを察知して、玄関フロアまで出てきていた。


「おかえり。」

「あっ。た、ただいま…」


パッと目を逸らしてしまう。赤井さんの目が見れない。
赤井さんは、わたしの髪に触れながら言う。


「何もされていないか?」


キス、されたんだよ…
それが言えなくて、わたしは誤魔化すみたいに笑って


「されてないよー!でも、ちょっと疲れたから休むね!」


そう言って赤井さんの手から身体を離して、足早に自分の部屋に向かった。

言えない。キスされたなんて。
怖い。いつか、赤井さんがわたしの前からいなくなるのが怖い。
これ以上好きになったら、きっとわたし立ち直れない。

それに、ジン…もしわたしの事を本格的に調べ出したら、バレるかもしれない。

どうしよう。全部怖い。
キスをされたことも、安室さんに言われた、人の気持ちは変わるって事実も、ジンに怪しまれていることも。

いろんな不安が一気に襲ってきて、わたしは布団の中で震えながら泣いた。
本当は赤井さんの胸の中で泣きたかった。

でも、このままだと赤井さんの気持ちが変わってしまったとき、わたしは1人で泣き方もわからない女になってしまう。


「やだ…っ…」


声を押し殺して、赤井さんに気付かれないようにわたしは一人で泣いた。


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