• テキストサイズ

【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第12章 BlueDaisy ♪




「ねー!ビーチバレーしようよ!」

「いいですねぇ!幸いお客さんも少ないですし」

「よーしいくぞー!」


子供達は自由なもんで、突如としてビーチボールを小突いてバレーを始めた。

サラはそんな子供達を見ながら、我関せずという感じで浮き輪でぷかぷかと浮いている。
僕はサラから、浮き輪を取ると、


「じゃあ、僕とサラから一本取れたら、好きなもの奢ってあげよう」

「ほんとー?!」

「よーし!!」


そう言って無理矢理サラをビーチバレーに参加させた。

えー。と少し面倒そうな顔をしながらも、サラはボールが飛んでくるにつれて、だんだんちゃんと参加するようになってきた。

子供達が飛ばすビーチボールを絶妙な加減であしらい、何度かラリーが続いたあと、サラのちょっと後ろまでボールが飛んできて、思わずサラはのけぞってよろけ、すぐ後ろにいた僕の身体に倒れてきた。


ボールはパシャ…と水面に落ち、喜ぶ子供達をよそに、僕は自分の目の前にあるサラの身体を思わず後ろから抱きしめた。
君が悪い。隙だらけだ。


「あっ!ごめん!」


倒れそうになったのを、支えてもらったと勘違いしたのか、サラは僕の下心なんて気付かずに身体を離そうとするから、プールに入っているのを良いことに、さらに抱きしめる力をぎゅっと強めて、身体を密着させる。

このまま、僕のものになれば良い。


ほとんど裸で、水を介して素肌が触れ合うと、肌の温かさがより感じられる。

サラの肌は思った以上に柔らかくて、すべすべしていて、触り心地が抜群だ。
思わずすぐ真下にある双丘に手が伸びそうになる。

柔らかそう…触りたい…
これ、触ったら殴られるか…
そうは思っても、男だ。頭とは裏腹に手が徐々にサラの胸元へ伸びていく。


その時、

ビューーーッ


誰かが僕の頭に水鉄砲を当てた。
ハッと振り返ると沖矢昴が、少し距離のあるビーチサイドからピンポイントで僕の頭を撃ち抜いてきた。
水鉄砲じゃなかったら、今頃あの世行きだ。


「一筋縄ではいかないか」


僕はサラを抱いていた腕をほどき、


「負けてしまいましたね。」


と笑い、子供達と一緒にプールサイドの売店へと向かった。


/ 1733ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp