【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第12章 BlueDaisy ♪
安室side
流れるプールに入ると、子供たちの後ろを僕とサラが見守るように泳いだ。
大人用の浮き輪はひとつしかなく、サラが浮き輪を使い、それに僕も寄りかかると、思った以上に顔が近い。
目が、可愛いな。
唇も…鼻も…全部可愛い。
サラの顔をじっと見ながらそう思っていると、その視線に気づいたサラが顔を赤くして言う。
「なに?なんかついてる?」
「いや、可愛いなーと思って。」
「ま!また!からかう!」
少し怒りながら顔を背けるサラに触れたくて、サラの肩に腕を回した。
サラが驚いてこちらを見た時、元々近かった顔はさらにゼロ距離で、そのまま後1センチで唇が重なりそうだった。
ふと、プールサイドを横目で見ると、沖矢昴がものすごい形相でこちらを見ている。
あいつが何者か、こないだははぐらかされたが大体見当はついている。
今も、左手で缶コーヒーを飲んでいるし。
僕はこの世で一番憎い男の女を好きになったと言うわけか。
サラの方を見ると、いつもつけているネックレスを今日もつけていて、あいつに貰ったのか。と勘が働いた。
そして、普段は髪を下ろしていて気付かなかったが、髪をアップにした今は首の裏に赤い痕がついている。
思わずその痕の上に唇を重ねると、サラはビクッと身体を揺らして声を上げた。
「ちょっ!何するの?」
「イタズラしたくなった」