【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第82章 ひまわりの約束 ☆
「俺より先に死なないでほしい」
そう告げると、秀一の目から涙が一筋溢れた。
同時に、わたしの目からも涙があふれた。
秀一はきっとずっと苦しかったんだ。
そして、今も怖いと思ってる。
大事な何かを失うのが、怖いんだ。
気丈に振る舞っていても、悲しくないフリをしていても、心の奥に傷を負ったまま。
わたしは、秀一の身体を力いっぱい抱きしめながら返事をした。
「っ…秀一よりも、長生きします」
この先も、彼の隣でずっと生きて、生きて、彼よりも…
それがわたしの使命なのかもしれない。
その言葉を聞いた秀一は、わたしの目に浮かんだ涙を指で拭う。
自分だって、泣いてるくせに。
いつもそう、自分よりもわたしを大事にしてくれる。
そんな彼は、わたしの目をじっと見ながら愛を囁いた。
「愛してるよ。心から」
そしてわたしは、また彼の体にしがみつきながら彼がくれる無数の愛を全身で受け止めた。
ねぇ、思えば出会ってから奇跡の連続だったよね。
わたしはあの頃と比べるとまるで別人だと自分でも思う。
あなたと恋人になって、たくさんの愛を知った。
そして一度別れて、たくさんの涙を知った。
人生でこんなに好きになれる人ができるなんて、そしてその人と家族になれるなんて思っていなかった。
燃えるような赤い愛をこの先もずっと永遠に紡いでいけますように。
秀一に抱かれる夜は、毎晩そう願ってるよ。
わたしの身体に倒れ込んで、はあはあと荒くなった息を整える秀一の髪を撫で、返事をする。
「わたしも、秀一のこと愛してる。心から」
何度でも言いたい。
あなたに、アイラブユーを。
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