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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第1章 出逢ってしまったふたり


赤井side


正直、驚いた。
やはりあの組織の諜報員として暗躍していただけのことはある。
普段からは想像できないような身のこなし、銃の腕前、そして冷酷な心

あれが本来の彼女の姿なのだろうか。

ふと、今朝の美味しそうにご飯を食べる顔
すやすやと安心したように眠る顔を思い出した。

とても、同一人物とは思えない。

一緒に暮らしていればいずれどちらが本当のサラなのか分かる。
それまでは、黙って観察しておくか。

駐車場の車の前についてもそんなことを考えている俺にサラが恐る恐る話しかけてきた。


「あの、赤井さん?」

「なんだ」


自分が今沖矢昴だと言うことを一瞬忘れ、つい返事をしてしまう。


「その…手…離さないと車に乗れません」


恥ずかしそうにそういう彼女の手を俺は握ったままで
パッと繋がれた手を離した。


「すまない」


いえ。と言うサラは、顔に赤みがさし、ますます本当のサラがわからなくなる。

はぁーっと気持ちを沈めるために深いため息をついたあと、俺は車を発進させた。


__


車の窓から、移りゆく景色をみていた。
さっき、赤井さんが止めてくれなければ
きっとあの男を殺してた。

我を忘れて、ただ相手を制圧することだけ考えていた。
そして何より、相手をのした瞬間
楽しいと思ってしまった。

何が「普通の人生を送りたい」よ
結局わたしの本性は暗闇の中で生きるしかないってことか。

そう思うと街のネオンが滲んで見えた。
バレないように、窓の外を見ながら一雫涙をこぼしたとき、

繋いだ赤井さんの手、あたたかかったな。

そう思った。



__

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