【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第80章 Marry's Song ☆
「気持ち良かったか?」
「…っ…身体を綺麗にしたいって言ったのに」
見るとサラは半泣きになって膨れている。
「悪かったよ…我慢が効かなかった」
そう言って謝る俺だが、今も尚、湯の中のタオルの下では俺の欲望は上を向いて収まることを知らない。
本当なら今すぐに突き立てたい気持ちを今無理やり抑えていると言ったところだ。
「…ほんとに反省してる?」
「してる。…なら、頭洗ってやる。後ろ向いて」
ほんとかなぁ…と怪訝そうな顔をしながらも、サラは恐る恐る後ろを向いた。
湯船に浸かったままシャワーに手を伸ばし、サラの髪にかけてやると、サラは上を向いて目を閉じたまま満足そうに笑った。
「お姫様になった気分」
「俺は家臣か」
「あ、そこわしゃわしゃして?」
言われるがまま、サラの頭に指を通してわしゃわしゃと泡を立てた。
すっかりとリラックスモードのサラは目を閉じて俺の指の感覚をたどっている。
「人に頭洗ってもらうの、気持ちいいね…」
「そうか?じゃあ、流すぞ」
そう言って髪についた泡を洗い流し、トリートメントも済ませるとサラは満足そうに笑った。
「ありがとう!じゃあ、今度はわたしが赤井さんの髪を…」
と、俺の頭へ手を伸ばすサラの腕を掴むと、抱き上げて湯船から洗い場へ移動させる。
「いや?俺はもうさっきシャワーを済ませているから。
次はお前の身体だな」
「やっ、待って!身体は自分で…」
「綺麗にしてやる」
嫌がるサラをよそに、俺は自分の手のひらにボディーソープを垂らした。
そして少しだけ手のひらで泡立てると、サラの身体へと滑らせていく。
「っん…ッ」
はじめは鎖骨のあたり、腕、そして腹、背中と局部を避けて手を滑らせていくと、サラは身を捩らせながら甘く喘いだ。
「あっ…ん」
「…感じたのか?」
「ちが…っ…」
「そうか、俺の勘違いか」
わざととぼけたフリをして、また丁寧に身体を手のひらで撫で回すように触れる。
「んっ…ァッ…いじわる…」
「可愛いな…お前は」
いつもなら触ってくださいと言わせる俺だが、今日はそんな余裕もなかった。