【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第80章 Marry's Song ☆
満潮になった洞窟から、水上バイクを二人乗りしてコテージに戻って来た。
「なんか、この部屋出た時は赤井さんのこと思い出せなかったのに、帰って来た今は思い出してるの不思議だね」
「本当に思い出してくれたのか?」
「うん。全部、しっかりと」
自信満々にそう返事をするわたしを、赤井さんはぎゅっと抱きしめて言う。
「サラ…抱きたい」
「えっ!?」
そんな欲望だけぶつけてわたしの返事を待たない赤井さん。
気付けばベッドにわたしの身体を倒しながら頬と首筋にキスを落とした。
「んっ…ま、待って…」
「待たない」
「っ…だ、ダメ!!!!!!!」
思わず両手で赤井さんを押し返すと、心底傷ついたような顔をした彼は眉を下げてわたしを見つめた。
「嫌か…?」
「ち、違うの!わたし、シャワー浴びてない!」
「なんだ。そんなことか。
俺は気にしない」
わたしの「ダメ」はものともせず、赤井さんの手が彼を押すわたしの両手を優しく掴んだ。
そして、ゆっくりと顔が近づいてくる。
その翡翠の瞳に見つめられると、まるで催眠術にでもかかったかのように、わたしの全身の力が抜けていく。
「だめって…言ってるのに…」
そう呟くと同時に、赤井さんの唇がわたしの唇に再び重なった。
「っん…」
「サラ…っ…ん…」
一度触れるだけのキスをするとスイッチは簡単に入る。
二度目は赤井さんの舌が歯列をなぞり、わたしの舌にゆっくりと絡んだ。
くちゅ…
「っん…ぁ…ッ」
甘くてとろけそうなキスに、脳が痺れる。
舌が絡むたびに水音が耳に響いて、赤井さんの吐息が重なるとさらにゾクゾクした。
そして、彼の手はゆっくりとわたしの着ていた服を脱がせて、気付けばショーツ一枚の姿にされている。
いつもなら焦らしながらわたしの反応を見て楽しむ赤井さんなのに、今日は露わになった胸元に即座に噛みついた。
「っアッ…」
両手で胸を寄せながら左右の突起を同時に口に含み、じゅる…と吸われると、簡単にわたしの身体はびくんと跳ねる。
ジュッ…くちゅ…ッじゅる…
「やっぁ…ッは…ん」
容赦なく攻め立てる彼の愛撫に、逃げ場もなくただ受け止めて悶えるわたし。
赤井さんの左手は忙しなく胸から移動し、焦らす間も無くショーツの中に侵入した。