【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第80章 Marry's Song ☆
結婚しようという言葉がプロポーズだと理解するのに、数秒はかかった。
「結婚…って…」
「今すぐ、お前と結婚したい」
戸惑うわたしに、赤井さんははっきりとそう言った。
「っ…でも、全部解決してからって…」
そう。赤井さんとの結婚は、組織の件が片付いてからという暗黙の了解があった。
わたしからこの言葉が出たことが、記憶が完全に戻ったことの証明だ。
赤井さんはわたしの頬に手を寄せながらじっと瞳を見つめて話し始めた。
「お前がICUに入った時、俺は中に入れなかった。
死にかけているお前のそばで手を握ってやることすら出来なかった。
家族じゃないからだ。」
「赤井さん…」
「お前の心臓がいつ止まるか怯えながら、ICUの外から見守ることしかできなかった。
何かあれば電話します。と言われたんだ。
世界で1番大切な人間の運命を、他人の電話一本で知らされる。
もう二度と、あんな思いはしたくない。」
そう言うと、赤井さんは抱きしめていた身体を少し離して、わたしの手を握ってもう一度
嬉しくてたまらない尊い言葉をくれた。
「サラ。俺と家族になって欲しい」
ずっと、夢見てた。
誰かとあったかい家族になるのを。
わたしが手に入れたくても、1人じゃ手に入れられないものを赤井さんが一緒に作ってくれようとしている。