【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第77章 枯れない花 ☆
赤井side
サラを抱いた後、喉の渇きを潤すために冷蔵庫からミネラルウォーターを取ってベッドに戻った。
ベッドの中では、裸のままのサラが寝具にくるまり目を閉じて身を預けている。
「サラ…?…寝たのか」
そう呟きながらベッドの中に入り、ベッドサイドにペットボトルを置いてまたサラを眺めた。
疲れたんだろう。
久しぶりだったし…というか、今のサラにとっては俺とするのは初めて。ということになるか…
抱く間、何度も好きだと言ってくれたサラがたまらなく愛しく、俺は眠るサラの頬にキスを落とした。
頬だけじゃ足りるはずもなく、続いて唇を重ねようと近づけ、後数ミリで重なる…そのとき
「ふふっ…」
「…ん?」
寝ているはずのサラから笑みが溢れ、近づけた顔を離すとサラはこちらを上目遣いで見て笑っている。
「寝たふりしちゃった」
「悪い子だな。俺が騙されているのを見て楽しんでいたのか」
「赤井さん、キスの泥棒だね」
鼻まで寝具を被りながら、くすくす笑って俺を見るサラ。
そんなイタズラ好きな可愛い彼女に、俺もつい意地悪をしたくなる。
「ホォー。なら、キスはお預けだな。」
「え」
「泥棒だからな。バレたらもう盗めない」
「お預けなの?」
俺のこの単純な意地悪にあっさりと引っかかったサラは、しゅんと眉を下げた。
「泥棒なんだろ?」
「うそ!冗談だもん…謝るから。
ごめん。…キスしたい。」
うるうるとした目で見つめながらそう訴えるサラは小悪魔を通り越して悪魔では?