【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第77章 枯れない花 ☆
好きって言うのって、こんなに胸が熱くなるんだ…
好きだと返されるのって、こんなに胸がぎゅっとなるんだ…
まるで子供の恋の感想を抱いている心とは裏腹に、赤井さんとのキスは大人だ。
何度も舌を絡めて、吸って、吐息を吐きながらまた舌を絡める。
そしてベッドに押し倒された時、思った。
滅茶苦茶に抱いて欲しい。
そう思っているのが行為にも出てる。
赤井さんが服を脱がせてくれるとき、ちゃんとバンザイして脱がせやすいように動いたし、わたしも赤井さんの着ていた服を脱がせた。
「んっ…ぁ…ん…」
「っ……ん」
脱がせる合間に何度もキスをして、お互いの吐息が重なって、唇の間に糸が引いて、それも飲み込むようにジュッ…と、また唇に食いつく。
部屋に何度も響く、ちゅ…ッというリップ音を聴くのに夢中になっていると、気付けばわたしの上半身の下着は取り払われ、ショーツ一枚にされていた。
「っ…外すの上手」
「早くお前の裸が見たいからな」
「見慣れてるくせに」
過去何度したか分からない彼との情事を、わたしだけが覚えていないことに拗ねて口を尖らせると、赤井さんは胸の前で組んでいたわたしの両手を優しく外した。
そして、顕になったわたしの身体を見下ろしながらため息を吐いた。
「見る度に興奮する。綺麗だ」
その表情が色っぽくて、逆にわたしがドキッとさせられていると、赤井さんの顔がわたしの首筋を這う。
「あっ…」
くすぐったくて身を捩るわたしを尻目に、舌が首筋から鎖骨へ、鎖骨から胸元へと移動していく。
ちゅ…ちゅ…
小さなリップ音が何度も鳴って、きっとそこには赤井さんのモノという赤い"しるし"が刻まれている。