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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第69章 守りたい人 ☆




そして、ベルモットの指が銃の引き金にかかり


「バイバイ、ジェーン」


と言う声が聞こえた気がした。


「サラ!!!」


その瞬間、俺はサラの手を掴み、自分の腕の中へ引くと、自分の身体を盾にした。

そして、同時に俺の右腕に焼かれたような痛みが一瞬走った。


パシュッ

サイレンサーで消しきれない発砲音が響くと、血飛沫が舞って、俺とサラは同時に地面に倒れ込む。
その瞬間、サラの匂いが鼻に香って、何故か妙に安心した気がした。

腕を撃ち抜かれたのに、変な話だ。


「え…」


何が起こったのか理解していないサラは、ぽつりと声を漏らした。
俺は右腕が痛むことなど頭に無く、ずっとサラの身体を抱きしめていた。

そして、ベルモットの方を見ると、狙撃に失敗したことを悟り、慌ててその場を退散する様子が目に入った。

良かった。
ひとまず、サラを救うことができた。

このことを日本の警察にストーカー被害だと連絡して、数日警護してもらえばベルモットも容易には近付けないだろう。


はあはあと荒い息を吐きながら、俺はサラのことだけを考えていた。

そしてベルモットが退散してホッとしたのか、腕の痛みが顕著に現れて、俺は自分の右腕を左手で押さえた。


もし二度と銃を扱えなくなっても、サラを守れた代償なら後悔はないな…

真っ赤に染まった左掌を見たとき、そう思ったんだ…





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