【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第66章 あなたの犬 ☆
赤井side
「でも、なんか赤井さん以外の人と恋人っぽいことするの、ちょっと新鮮だった」
そう言って笑うサラ。
きっと、サラにとってはそれほど深い意味はないんだろう。
だが俺には、まるで俺以外と恋人のように振る舞うのが新鮮で楽しかった。と言っているように聞こえた。
「ホォー。赤井さん一筋。なんて言っていたのは嘘だったのか」
「えっ!それは嘘じゃないよ!当たり前でしょ?」
「…なら、何をされても平気ということだな」
そんな前置きをした俺は突然ハンドルを切ると、ちょうど近くを通っていたある建物の中に車を駐車した。
「えっ…家に帰るんじゃないの?」
驚くサラの腕をグイッと引いて向かったのは、所謂ラブホテルの受付。
モニターに表示されている部屋の中からある部屋を選ぶと、カードキーを取ってまたサラの腕を引いた。
サラはそもそもこういうホテルに来るのは初めてらしく、未だここがどのような場所か理解していないらしい。
ただ首を傾げながらも、大人しく俺に着いてくる従順なサラ。
そんなサラも、部屋に入った途端目を見開いて俺を見た。
その部屋に名前をつけるとしたらSMルーム
ベッドには拘束用の手錠が備え付けられ、壁にも手錠、そしてM字拘束椅子もある。
「な、なにここ…」
驚くサラをよそに、俺は何も言わずにサラを後ろから抱きしめるとゆっくりと着ていたブラウスのボタンを外した。
「気持ち良くなりたいか、気持ち良くしたいか、どちらからがいい?」
そんな悪魔の選択を提示する俺を、サラは目を丸くしたまま見つめていた。
もう何度もサラを汚しているというのに、相変わらず無垢な顔で。
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