【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第65章 恋人はアンドレキャメル!?
ある日の夜、自宅で夕食を終えてシャワーも終え、赤井さんと二人で一緒にベッドに入った時のことだった。
ベッドの中で彼に擦り寄ると、わたしの髪を撫でながら笑う赤井さん。
「どうした?いつにも増して甘えん坊だな」
「だって、このところ忙しくてゆっくり2人で一緒にベッド入るの久しぶりだもん」
そう。
あのWSGスポンサー拉致事件やリニア暴走事件から、赤井さんは事後処理に忙しくてバタバタしており、極め付けは秀吉さんの誘拐事件もあり多忙を極めていた。
数週間経って、ようやく今日は二人のゆっくりとした時間を過ごせるのだ。
「そうだな。このところ、仕事であまり構ってやれなかったからな。
おいで…ようやく、お前を抱ける」
そう言って赤井さんは、わたしの身体を自分の方は抱き寄せてぎゅっ…と抱きしめた。
ほんの少し香るタバコの匂いと、赤井さんの匂い。
目を閉じて感じると、幸せが増した。
「おいでって、わたし以外言わないでね」
「誰に言うんだよ」
「ん…例えば、キャメルさんとか?」
「…キャメルにおいで。って言うのか?
気持ち悪いな…」
そう言って顔を顰める赤井さんが可愛くて、思わず彼のほっぺにキスをしたわたし。
赤井さんは不意打ちのほっぺキスに目を丸くしてわたしを見たと思えば、フッ…と口角を上げてまたいつもの自信たっぷりの笑顔に戻る。
「頬だけか?」
「…口にしたら、キスだけじゃ済まなくなっちゃうよ…?」
今日は一緒にベッドに入ることができたとはいえ、今はもう0時を超えている。
明日もきっと赤井さんは仕事だからと、それ以上を求めるのを躊躇っていると、赤井さんはわたしの髪を撫でながらゆっくりと顔を近づけた。
そして、目を閉じる隙すら与えてくれず、赤井さんの唇がわたしの唇に重なった。
ちゅ…と幸せな音がして顔を離した赤井さんは、わたしの頬を撫でながら微笑む。
「頬だけじゃ、俺の方が足りない」
「…じゃあ、もっとして…?」
「もちろん。何度でも」
そう言うと赤井さんがまたキスでわたしの口を塞いだ。