【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第63章 緋色の不在証明 -後編-
ピンポーーン ピンポン
「っ…」
怒の雰囲気を醸し出しながら、赤井さんは長いため息を吐いてドアのほうへ向かう。
「クリーニングをお届けに伺いました」
「…ご苦労」
届けに来たホテルマンは、赤井さんの負のオーラにビクッと肩を揺らすと、怯えた様子で部屋から逃げるように立ち去って行った。
「……」
「あ、赤井さん?クリーニング出してくれてありがとう」
目に見えて不機嫌そうな顔をする赤井さんに恐る恐るそう話しかけると、赤井さんは長いため息を吐いた。
「…あのタイミングであんな邪魔…
萎えるだろうさすがに…」
さすがに、ここからさあもう一度。
と言うわけにもいかず、お預け状態でホテルから自宅へ帰宅した赤井さんとわたし。
それからしばらくの間、このWSG要人連続誘拐事件の後始末や事後処理で赤井さんはかなり忙しくなる羽目になり、さらにお預け期間は長くなるばかりなのであった…
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