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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第62章 永遠の不在証明 -中編-




赤井side

サラをマスタングの中に残し、シャッターが少しだけ開いていた倉庫に足を踏み入れた。

カラカラと室外機の音が鳴り響くが中に人影らしきものは見えない。

さらに奥か…と、進もうとした時


ブォオオォオン!


俺が入ってきた入り口からバイクのエンジン音が鳴り響き、振り返るとバイクごと誰かが突進してきた。


「またあのバイク」


咄嗟にかわした俺が顔を上げると、砂煙の中から誰かが飛び出し、俺に蹴りを一度、二度繰り出してきた。

それを払って構えると、さらに間髪入れずにまた蹴りと突きの連打。
さらには、一度飛び上がり、勢いをつけた回し蹴りを繰り出してきたところで、俺はそれを受け止め、反動を利用して相手のメットに蹴りを入れた。

このライダーも、あの犯人を追っているのか…

その時、倉庫の奥から車のエンジン音がしたと思えば、中から俺が追っていたはずの車が現れ、倉庫の中から外へと猛スピードで走り去っていくのが見えた。


「チッ…」


気を取られているうちに逃した…!

舌打ちをしてすぐにそれを追おうとしたが、さっきのライダーがまた勢いのいい蹴りを繰り出してきた。


もうこいつと遊んでいる場合じゃ無い


そう思い、カタをつけようと俺はその蹴りのお返しに拳でそのライダーを思い切り殴った。

俺の予想が正しければ、このライダーは恐らく…俺の妹。

妹には悪いが、ミッションが最優先だ。

そう思い、本気で相手を制圧する方向へとプラン変更して構えた俺。

そのとき、黒くてひとまわり小さな影が飛び出し、俺の顔面目がけて蹴りが飛んできた。

っ…なんだ…もう1人いる…!?
真純とは別に…ひとまわり小さい子供か…?!

防御が追いつかず、このまま直撃する…


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