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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第62章 永遠の不在証明 -中編-




自販機で飲み物を買ってくると行って車を出た沖矢さんは、誰かと電話をしながら戻ってきた。

運転席のドアを開けて車に乗り込むときには電話を終えていて、助手席でおとなしく待っていたわたしの髪を撫でながら微笑む。


「偉いな。ちゃんと待てができたのか」

「…犬じゃないんだけど」

「まあそう怒るな。
ほら、お前の好きなハニーレモンソーダだ」


そう言いながらわたしの大好きな飲み物を買って手渡してくる沖矢さん。


「えっ!ほんと?飲む!」


素直に喜びながらそれを受け取る単純すぎるわたしを見て、沖矢さんはまたはフッと微笑む。
それを見て、わたしはポツリとぼやいた。


「…今、単純だな。バカだな。って思ったでしょ?」


手渡されたペットボトルに口をつけながら、ジト…と沖矢さんを横目で睨むと、沖矢さんは缶コーヒーのプルタブを片手で開けながら100倍で返してくる。


「ええ。バカだな、単純だな、可愛いな。と思いましたが?」

「かっ…可愛い…」


可愛いと言う言葉を恥ずかしげも無くサラッと言われ、みるみるうちに顔が熱くなるわたし。

もう何度も沖矢さんに可愛いと言われているのに、未だにドキドキするし、言われたら一日中幸せな気持ちになる程嬉しい。
まさに、馬鹿で単純だ。

そんな時だった。

ヴーヴーヴ

沖矢さんのポケットに入っていた携帯が震える音が車内に鳴り響いた。


「ん。早いな…」

「だれから?ジェイムズさん?」

「ヒミツです」


わたしが首を傾げたのを見て、口の前に指を立てて内緒のポーズをした沖矢さんは、その電話を取って通話を開始した。





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