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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第53章 ここでキスして ☆




おでこに何かが触れる感触で、わたしは目を覚ました。


「ん…」

「悪い。起こしたか?」


ぱち…と目を開けると、夜の21時。
赤井さんは情事のあと、眠るわたしの髪をずっと撫でていてくれたみたい。


「ううん。だいじょうぶ。
ご飯、食べてないから食べないと」


変な時間に寝ちゃったな…と、重たい身体をむくっと起こした時、ベッドサイドに置いた飴玉が目に入った。


「媚薬…噂には聞いてたけど、恐るべし…」


いつもエッチなことは自覚してる。
けど今日はいつもにさらに輪をかけてエッチだった。
というか理性が飛ぶってああいうことを言うんだ…

間違えて舐めないようにしないと…


そう思っていると、赤井さんは余った飴を数えながら笑う。


「いち、に…あと4つもあるのか。
これはいい」

「えっ!ま、まさかまた使う気?!」

「あぁ。もちろん、お前がな?」


さも当然。
と言う顔をしてわたしを見る赤井さん。


「わ、わたしもう無理!おかしくなるからその飴!」

「おかしくなるところ、もっと見たい」


まるで新しいオモチャを見つけたと言わんばかりに上機嫌の赤井さんは、それから数日間、媚薬効果を堪能し、その分わたしは愛されすぎてくたくたになってしまうのだった。


人から貰ったものを、安易に口に入れてはいけない。

そんな常識を身に沁みて実感した25歳初秋のこと…


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