【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第53章 ここでキスして ☆
本章はR18要素強めです
苦手な方は読み飛ばしていただいても物語上差し支えありません^_^
ある日の昼下がり、ポアロも休みで暇をしていたわたしは阿笠博士に家まで来てくれと呼び出された。
博士がわたしに用なんて、珍しいな…
そう思いながらも阿笠邸に到着し、玄関のドアを開けた。
「お邪魔しますー!」
「おお!サラくん!
こっちじゃ。」
手招きされるがまま、地下室へ入ると、阿笠博士がある椅子型の発明品を見せながら言う。
「これは全自動美顔ローラーでな、椅子に座るだけでエステと同じ体験が自宅でできると言う優れものじゃ。
世の中に売り出す前に女性の意見を聞いて直せるところは直しておこうと思って君を呼んだんじゃよ」
「ぜ、全自動美顔ローラー…」
またすごいもの発明したな…
そう思いながらも、日頃お世話になっている阿笠博士に、何か恩を返したいとずっと思っていたから、わたしは喜んでその機械の中に座った。
「じゃあスイッチを押すぞー!
痛かったら手を上げてくれ〜」
そんな、歯医者さんみたいなセリフを言いながら博士がスイッチを押すと、後ろからローラーが出てきてわたしの両頬に沿う。
そのあと、
グィーーーン
機械音が鳴り響く中、わたしのほっぺにローラーが転がり出したが…
「いっ…いたい!!痛いです博士!!」
ゴリゴリと頬の上を潰すように動くそのローラーが痛過ぎて、わたしはすぐに手を上げて2秒でギブアップした。
「そ、そんなに痛かったか?」
「エステの10倍痛かったです…
でも、パワーを少し落とせば気持ち良さそうだし、値段次第では売れると思いますよ!」
「ふむ。そうか、ありがとう。
ちょっと改良してみようかのー」
「いえ。…あ、じゃあわたしはこれ…っゴホ…」
博士に挨拶をして帰ろうとした時、むせ返ったわたしを見て博士が心配そうにわたしを見る。