【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第52章 Getaway Car ☆
考えて、考えて、もうこれしかない。
そう思った俺は、サラの手を引いて、サラの唇に自分の唇を重ねた。
「ん…ッ」
「サラ…」
何度か唇を重ねて、離して、また重ねる。
それを繰り返していると、サラの体の力がだんだん抜けてくる。
サラは俺の服を掴みながら必死にキスに応えていて、俺はゆっくりとサラの手を握るフリをして、サラが持っていた免許を盗った。
唇を離してサラを見ると、とろんとした目でこちらを見てくる。
「サラ…」
「ずるいよ赤井さん…キスされたら、怒れない…」
「あぁ。これは、没収だ」
ちらっと免許をちらつかせると、サラはとろんとしていたはずの目をくりくりと見開いて俺が持つ免許に手を伸ばす。
「かえしてー!!」
「もうキスしないぞ。いいのか?」
「ず、ずるいよ赤井さん!!!」
「ずるくて結構だ。…で、どうする?免許かキスか選べよ」
「…キス」
悔しそうにそう言うサラに、思わずどきゅんと胸を撃ち抜かれながら、俺はサラの手を引いてまたキスをした。
サラは嬉しそうに俺の首に腕を回し、キスを堪能する。
単純だな…
でも、少しかわいそうか?2週間頑張って教習所に行った訳だし。
可愛いサラにとことん甘い俺は結局、サラが運転するのは俺と一緒に乗るときだけ。という条件付きで、許可することになった。
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