【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第51章 HANABI ☆
俺は、もう!と口を膨らますサラの唇を奪った。
「んっ…」
驚いて声を漏らしたサラから、ゆっくりと唇を離すとサラは顔を赤くしながら俺を見つめた。
「やっぱりずるい…
というか、悔しい」
「悔しい?」
「赤井さんのこと、好きすぎて悔しい…」
そう言って俺にぎゅっと抱きついてくるサラ。
俺はその華奢な肩を抱きしめながら言う。
「必ず、行こう。
来年、ふたりで一緒に」
「うん!約束ね?」
さっきまで拗ねていたくせに、サラはぱあっと笑って俺を見た。
俺は、永遠なんて信じない主義の人間だったはずなのに、サラとなら永遠を信じてしまう。
来年も、隣でこの笑顔を見たい。
願わくば、来年一緒に花火を見る日には、2人の左手薬指に誓いの証が光っていますように。
最後の大輪の花火に、ガラにもなくそんなことを願った。
「もしも来年花火大会行けるなら、その時はわたしの苗字が変わってたら嬉しいな」
俺が考えていることと全く同じことを考えていたサラ。
嬉しくて思わず腕の中にサラを閉じ込めた。
「あかいさ…?」
「好きだよ」
世界で一番、大好きだ
NextChapter...