【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第51章 HANABI ☆
よく見るとビールの泡が口の端についていて、俺はサラの肩に腕を回して抱き寄せると、口についたそれを舌で拭った。
突然口をぺろ…と舐められたサラは顔を真っ赤にして俺を見た。
「びっくりした…突然…」
「口の端に、泡がついていたから」
そう言ってサラの頭をぽんぽんと撫でると、サラは俺の瞳を見つめたまま顔を赤くする。
「そんなことされたら、花火どころじゃなくなっちゃう」
「ホォー。期待していること、してやろうか?」
そう言いながらソファーで隣に座るサラの肩をさらにこちらへ抱き寄せると、浴衣の襟から鎖骨が見えた。
ソソる…その格好。
ドンッ…と音を立てて花火が上がるのを見ることなく、俺はサラにまた唇を重ねた。
ちゅ…
「んっ…ぁ…かいさ…」
「ん?」
「はなび、見ようよ…」
「…キス、やめたいのか?」
「…やめたくない…」
ずるい問いを投げかけて、サラに間接的におねだりをさせる。
卑怯だよ…と言わんばかりに目を潤ませて、必死に俺の舌に応える愛しい彼女。
サラの唇は、どんな酒よりも俺を酔わす。
「サラ…」
「ん…ッ…赤井さ…」
「綺麗だよ…俺のサラ」
そう言いながら、サラの浴衣の襟の隙間から、ゆっくり手を侵入させる。
「や…待って、ぁ…ダメだよ…」
「どうしてダメなんだ?」
「だって、花火がまだ終わってないし…」
そう言うサラを抱き上げ、俺の膝の上に乗せた。
そして後ろからサラを抱きしめながら、また胸をやわりと揉む。
「あっ…」
「ほら、これでよく見えるだろ?花火」
「みえ…るけどっ…
そ、外だよ…バルコニーだし、声聞こえちゃうよ」
「ここは階が一番上だから見えない。
周りに背の高い建物も無いしな。
声は、サラが我慢すれば良いだけの話だろ?
それに、ちょうど花火の音がかき消してくれる」