【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第51章 HANABI ☆
2人で素麺の支度をして、ビールやウイスキーを片手にバルコニーのソファーに2人並んで座った。
「わたし、花火見るの久しぶり」
浴衣を着たサラはそう言って楽しそうに笑いながら、腰掛けた足を前に伸ばし、パタパタさせる。
髪をアップにしているせいで、うなじから首筋のラインに釘付けになりながら、サラを見た。
横顔が、いつもの100倍綺麗だと思った。
「…本当は、祭りに行きたいだろ?」
「んー?お祭りって何があるの?」
「…何って…たこ焼きの屋台や…かき氷の屋台?」
「たこやき?!わたし、今度たこ焼き食べたい!
たこやきパーティしようよ!
少年探偵団のみんなも呼んで!」
ぱあっと顔を明るくして言うサラ。
いや、俺はたこ焼きの話では無くて、花火大会の話をしているんだが…
そう思っていると、サラはふわりと笑いながら言う。
「花火は、ここからこうして赤井さんと一緒に見れるもん。
それで十分幸せ。」
またそんなこと言って微笑むサラが愛しくて、俺は思わず唇にキスをした。