【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第8章 恋をしたのは☆ ♪
「え?脅迫状?」
朝早くから工藤邸を訪ねてきたコナン君から、思いもよらぬことを聞き、わたしは思わず聞き返した。
「うん。今日鈴木財閥のベルツリータワー建設の記念パーティーがあるんだけど、そこに脅迫状が届いたんだ。」
「中止は出来ないのか」
赤井さんがコーヒーを飲みながら聞いた。
「脅迫状が届いたのは今朝で、大勢の招待客に連絡しないといけないし、今更中止には出来ないって。
脅迫状の文面からするに、複数犯の可能性があるから、2人にも参加して守って欲しいんだ。」
「守る…?」
「うん。灰原を…」
哀ちゃんを?どうして…
そう聞こうとした時、赤井さんが先に口を開いた。
「待て。ただの脅迫状だろう?」
「そうだとは思うんだけど、差出人がマリブってなっていたから、一応。」
「例の組織が絡んでいる可能性もあると言うことか…」
「例の組織って…黒の組織のこと?
マリブなんて聞いたことないけど。
それに、何で哀ちゃんを守るの?」
「俺はいいが、サラを連れて行くのは反対だな。
例の組織には顔を知られている」
わたしの質問には完全スルーな赤井さん。
どういうこと…?あの子、コナンくんと同じで確かに大人びてるなと思っていたけど…黒の組織と関係があるの…?
そう思うと、その謎を明らかにしたくなる。
「大丈夫よ。
わたしの顔を知ってるのは主要メンバーだけ。
それに、そいつらの顔はわたしが知ってるから。」
お留守番してる気にはとてもなれなくてそう言うと、コナンくんが少しほっとした顔をして言った。
「ありがとう。頼むよ。」